SSブログ

国立能楽堂平成二十六年十月企画公演 古典の日記念<雪景色> [ステージ]

10月の31日には国立能楽堂に行ってきました。
他の日に行けなかっただけなんだけど、たまたま当日は「古典の日」の公演とかで、『雪景色』といった副題の着いた、いつもとは違った演目構成でした。

まず、狂言の小舞を二曲。
『雪づくし』と『雪逍遥』
なんで、狂言に舞踊があるのかと、前から「?」だったのだけど、この舞の中に、狂言の所作が含まれており、舞を身体に覚え込ませる事によって、あの狂言の舞台が出来上がるのだそうだ。

短い休憩を挟んで、舞踊と箏曲の合作による新作『鉢の木』
能の『鉢の木』から創られた作品だが、日本舞踊も箏曲も単独では接した事が無い。どちらも起源は歌舞伎なのらしいので、少しは接しているわけだが。
………やはりだめでした。初めの10分ぐらいは起きていたんだけど、後は爆睡。疲れもあったけど、まだまだ精進が足りない。接点が無いからなあ。

そして、今日の最大の目的、能『雪』。
金剛流だけに伝わっている曲で、珍しい曲なのだそうな。
旅の僧が女に出会い、その女は実は雪の精で、天に召されたいと言う。
舞はかなり大きく動くのだが、静かな動き。足拍子も音を立てない。だって雪の精だから。
かれこれ踊るうちに、天に召されるという曲。とてもおもむきがある曲で、また観る事が出来ることがあるかなあ。
今回使用された面は『雪の小面』。なんと、豊臣秀吉愛蔵の三体の一つ。金剛流の秘宝なのだそう。
道理で、山の作り物から出てきた瞬間に、面に表情がある。さすがは、金剛流宗家だと思ったら、面自体がそう言うものだったのか、帰りに一人合点。400年の歴史を過ごしてきたものには、ただそこにあるだけで大きな存在感がある。その上に、宗家の至芸が加わると、さすがにいつもとは違う演能になる。
仕事のおかげで毎日5時起床の疲れで、「もつかなあ」と心配していたのだけど、あっという間の55分間でした。

能の鑑賞はしばらくお休み。次は1月になる。12月に入れば身体が楽になるけれど、能は間があいちゃうと、謡がさっぱり耳に入ってこなくなるので、どうなる事やら。

あ〜、宝くじかtotoBIG、あたらないかなあ。そうすれば隠居して、各種舞台と放送大学に集中できるのだが。

それと、時々、金剛流の能を観るためだけに京都に移住したくなる。
でも、仕事は無いし、夏は暑いから無理かな。やっぱり宝くじだな。


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:演劇

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。