京都で他に食べたもの [食べもの]
10月6日の夜のこと〜晩ご飯〜 [食べもの]
『ぶりづくし』、というより、もはや『ぶりとの戦い』 [食べもの]
はい、晩ご飯です。
冬の氷見といったらこれしかありません。
『ぶりづくし』
でございます。
富山の言葉で『ぶりおこし』という言葉があります。
ぶり漁がたかなわになるこの冬の時期の荒天を指す言葉ですが、これがものすごい。
大きな雷が、間髪を入れずに落ちまくるのです。
「ぴかっ、ごろごろ、どしゃーん!」
が一晩中続くのだとか。
本当に近くの海に落ちる(らしい)ので、「ごろごろ」は無くて「ぴかっ、どしゃーん!」というのがより正しい表現か。
ご飯を食べている途中も、とびきり大きいのがお店の近くに落ちまして、建物全体が「がたがたがたー」と揺れたときは、
「ヲヲッ~!」
と、つい口に出してしまった。あんな雷は子供の時以来だったわ。
あと、もう一つ、新鮮なおいしい魚を表現する言葉に
『キトキト』
というものがあります。
このツアーでは、晩ご飯のお食事処を選択することが出来て、民宿でのお食事がスタンダードコース、プラス料金を払うと旅館でのお食事が選べたらしいです。
実は、ここのところがたまご博士、良くわかっておらず、旅館は旅館に宿泊する人だけだと思っておりました。
「旅館は2名様から予約可」と書いてあったので選べないと思っていた。
宿泊と食事は別になっているとは夢にも思わず、「ビジネスホテルにも温泉があるから、民宿のお食事でいいや」と思っていたのだが、実はこれが良い結果をもたらしてくれるとは思わなかったです。
たまご博士が行ったお食事処は、先にも書いたとおり、民宿でお食事だけもOKなところで
『魚恵』
と書いて「ぎょけい」と読むお店。
実は、こちらを選んだのは30人弱のツアー参加者のうち、たったの3人!
たどり着いたお店は、民宿とは言うが、けっこうこぎれいな外観をしていて、ほっとしたのは事実だったりします(汗
少人数だったので、おいらの他は年配のご夫婦だったこともあり、別部屋にしてもらえ、一人で個室を独り占めしてしまいました。
おいら、こう見えても、きわめてマイペースな人間。でも、食事の席とかだと周りの人に気を使っちゃって疲れてしまうので、非常にありがたかった。
お部屋で待つことしばし、いよいよお料理が運ばれてきました。
真ん中が前菜五種盛りですね。
右側のこれが酢の物。お魚の名前は忘れました。聞いたことない名前だったな。
まだまだ、ぶりは出てきません。ビールを飲みつつあむあむと食べていると、いよいよお造りの登場!
キトキトー!
右側の3分の2が全部ぶり。5種類の部位が盛ってあります。それぞれ厚みがある豪快なお刺身。大きいのは2センチぐらいの厚さがありました。
特に脂がのっている部位は、大根おろしの薬味でいただくのです。初めての食べ方でしたが、これが合うんですね~。
お造りを食べている途中でも、どんどん料理が運ばれてきます。
写真はないけれど、「ハラミ」という部位がこりこりした食感で印象に残ったのだけど、どの部分の身なのかねぇ?
ぶりづくしのコースとは言っても、ぶりだけでは飽きてしまいます。
そこで絶妙なアクセントを出したのが「鯨の刺身」。鯨、久しぶりに食べたな~。
これだけでも、かなりお腹いっぱい。でも、まだまだ折り返し地点でした。
次は焼き物。
ここで日本酒投入。「立山」という一種類しかないのが民宿だな~と思ったけれど、すっきりとしたおいしい日本酒でした。
このあたりから『格闘モード』に入って来ました。
焼き物との戦いに勝利したのもつかの間、さらに強者が!
頭、半身がどーんっ!
蒸し物になるのかな。ぶりの頭を茹であげて薄い醤油の味がついている珍しい一品。
これは「ぶりづくし」でないと食べられないものだとか。
もう、完全に格闘です。頭って意外と食べられる部分が多いのですよ。
皮も食べられるし、目玉の周りはぷるぷるなのです。人間だと脂肪が詰まっているだけなんだけどね。
皮とか目玉の周りは、まさに「コラーゲンの塊」という感じです。
しかし、この頭との格闘は壮絶でした。
ここまで、どーんっ!と出てくると、「よし、やってやろうじゃないか!」と、みょーな意地がふつふつとわいてくるたまご博士。
徹底的に食べましたよ。
でもさすがに、皮もすべてというのは無理でした。ごめんなさい。
最後の方は、「確かここら辺に神経があるはず」と箸で解剖をしている気分になってしまったのは職業病。
やはり生き物は、大まかに言って似た構造をしています。
皮とかを少し残してしまったので、一本は取れなかったけれど、判定で勝利した感じ。
ちなみに、勝利の証拠はずーっと下の方に写真を載せときます。グロ注意かもしれないので「つづきはこちら」的に載せておきます。
ちなみに、写真はないけれど、この頭と一緒に出てきたのが「ぶり大根」。
ぶりのアラでコトコトと炊いたので、ぶりの身はついてこないのだけど、実に良く味がしみこんでいて美味でした。
だしも残さずいただきました。
そして最後の一品は女将さんが直々に運んできてくれました。
ぶりしゃぶ!
実はこの写真を撮る前に、しゃぶしゃぶしているところを写真に撮ろうとして、利き手でない左手で携帯を操作していたら出汁の中に携帯を落っことすという大悲劇がありまして(汗
運良く、水没マークが出て携帯がおなくなりになる事態は避けられたものの、ぶりのにおいはつくわ、べとべとになるわで大変でした。
現在、携帯さんは液晶画面が雲がかかったようにかすんでいらっしゃいます。修理は無理だな~、こりゃorz
ぶりしゃぶの後はお食事。普通の白いご飯とお漬け物に、小さな魚の入ったお味噌汁。
このお味噌汁が出汁が良く出ていておいしかった。
最後はばたばたになってしまったけど、デザートもおいしかったし、満足満足。
そんなこんなで、最後のぶりしゃぶは楽しめたとは言えないのですが、それを引いてもあまりある質と量の『ぶりづくしコース』でした。
今振り返っても、「よく食べ切れたよな~」と思います。
一緒に行った年配のご夫婦は、やっぱり大半は残されたそうですが、たまご博士と同じく『満喫』したそうです。
ホテルに戻ってコーヒーを飲みながら小休止していたら、旅館組が戻ってきて、同行した添乗員さんとちょっと話したら、旅館らしく小じゃれた感じな料理ではあるけれど、「ふ~ん」と微妙な空気が流れる料理だった模様。
プラス料金を払って微妙な気分になるのは悲しいですな。
「ビバ、勘違い」の巻でしたな。
お腹がぱんぱんだったので、しばらく部屋でこなれるのを待ってから、温泉大浴場に行ったのだけど、ふと体重計にのってみたら、なんと、朝に自宅で測った体重より3キロも増えておりましたorz
それも納得できる料理の量だったのであります。
露天風呂に入っている間も、雷がひっきりなしに落ち、雨が霰から雹にかわってばらばらと降ってくる荒天になっていました。
降る雹に当たると、痛気持ちいい感じでした。
「続きを読む」が上手く行かないので、勝利の証拠写真を載せるのはやめておきましょう。